楽しく学べる
道の子の子どもたちは教室と教科書の枠を飛び出して、体と頭を目一杯使った数々の体験から学びとっていきます。
教えてもらうことで知識を得るのではなく、体験の中で学ぶことができるので楽しく身についていきます。
道の子の活動には、自然や科学のワクワクする不思議、日本語のもつ力、日常の中にある数の考え方を知っていく体験に溢れています。そして、五感を目一杯使って身につけていく学びは、すぐに消えてしまう知識ではなく、体に残る知恵として育まれます。
子どもたち一人一人に合った学び
子どもは一人ひとり違う存在なので、子どもによって学ぶべき事は様々です。
この子にとっては当たり前にできることも、別の子からすると難しい事というのは当たり前ですし、違う分野だと逆転することもよくあることです。
同じ内容の指導を画一的に行うことは、ある子にとってはしんどくて別の子にとっては退屈になります。
道の子では、その子の状況や実態に合わせて学びをサポートしていきます。
国語や算数などの教科学習も基本的には個別的に対応します。
しかし、一人ひとりに合った学びというのは勉強に限った話ではありません。
表現力やコミュニケーション力、忍耐力や友達に寄り添う力など、人生を力強く歩ききるために必要な力も子どもによって異なります。
そのような一人ひとりの課題にも積極的に向き合い一緒に乗り越えていけるようサポートします。
自然の中で学ぶ
「道の子」のフィールドは、高槻市の原という地域にあります。
原の住宅地から、少し山奥に進んだところが活動拠点です。
思いっきり自由に走り回ることができるフィールド。
落ちている木々や枝葉を使って思いのままに工作。
冬、寒い体を温めてくれるたき火と焼き芋。
夏の晴れた日には近くの川で飛び込み、川遊び。
自然農法の畑でつくった栄養満点の野菜。
遊び疲れたら、大地を背中に感じながら大きな空の下で寝っ転がってのんびり。
このように、道の子では五感を全て使って自然を全身に感じることができます。自然に癒やされ、自分を自然の中に解き放っていく子どもたちは、大きな自然に生かされている一人であるという実感を学びます。
また、自然というのは個人の思い通りにならない存在です。思い通りにいかない自然との付き合いはそのまま、同じように思い通りにいかない他者や社会とともに生きていく子どもたちを鍛えてくれるのです。
生きがいを学ぶ
道の子の子どもたちは思いのままに楽しく学ぶ自由が保障されているので、子どもたちはいつも主体的です。
入学した時にはエネルギーが内側に向いていた子も、日に日に外へ向かうようになります。
外へのエネルギーはそのまま、仲間のためや居場所を良くしようと考え行動しようとする貢献感に変わっていきます。この貢献感こそが、やりがいや喜び、そして生きがいの源であると思います。
子どもというのは本来、人のためや何かの役に立ちたいと強く願っている存在です。
その力が発揮され自分を他者のために活かす喜びを知った子どもたちは、自信と笑顔にあふれ、これから先の人生を生きる力を学びます。