道の子での過ごし方
道の子には公教育のような時間割はありません。
子どもたちが学ぶべき事は子どもによって異なるからです。さらにそこへ、季節や天気、
他者の存在などが複雑に重なって活動が決定されていきます。
「道の子」の活動を3分の動画に凝縮しましたので是非ご覧ください!
9:30 集合・出発
9時15分から9時30分までに駐車場に集合します。
市バスで来る子は9時15分に「原大橋」のバス停に着くバスに乗って登校します。「原大橋」のバス停にはスタッフが迎えにいきます。
集合したらみんなと15分歩いて、小屋に到着です。
9:45ごろ 基礎学習
国語と算数の学習を行います。
学習への苦手意識を感じることなく取り組めるように、そして好きや得意をもっと伸ばせるように、一人ひとりの学習進度や発達段階に合わせてスタッフが教材を手作りします。
子ども達が道の子を卒業した後、世間や社会と向き合うときに勉強というものがその子にとっての足かせにならぬよう、読み・書き・計算を中心に据えて学習します。
「勉強」というものに不安感を抱かれる方は多くいらっしゃいます。
将来のことを想像したときに「大丈夫なの?ある程度できた方が、、、」と、感じられるのは当然のことでしょう。
道の子ではその不安を無視せずにしっかりと向き合ったうえで、活動に取り組んでいきます。よくある質問に道の子の勉強についての考え方をもう少し詳しく記載していますので、そちらも合わせてご覧いただけたらと思います。
10:30ごろから 遊び・学ぶ
学習の時間が終わると、遊びと学びの時間です。
子ども達は「今日やること」と「今日やりたいこと」を口々に出し合い、なにをしようか自分で選択します。
今日やること
みんなの居場所であるみちのこファームをよりよくしようと行う活動です。
修繕が必要なところを手直しする、田んぼや畑に手を入れる、必要なものを作る、季節の行事を準備するなど、道の子にとって必要なことはみんなで確認しみんなで取り組みます。
よりよくする過程の中で、子ども達は自分の役割を見いだし自分の力を発揮できる喜びを感じます。自分や仲間がみんなのために手がけてきた道の子だから、ものや場所を消費する意識ではなく大切にしようとする意識が芽生えます。
今日やりたいこと
今日の気持ちや天気など、いろんなことを考えて自分の時間を作り上げていきます。
「こうしたほうが褒められるかな。」「こうしないといけないんだろうな。」そんな他者からの評価は脇に置いて、どんどん目の前で繰り広げられる自分達の世界に没入していきます。
自分自身が本当に納得するまでつくった作品の中に「格好良さ」や「美しさ」など、その子を貫く軸を発見します。さらに、仲間と一緒に遊ぶことを通して、子ども達が自分を表現し他者の思いを受け止める経験を積むことで、仲間とともに歩んでいく姿勢が育ちます。
また、道の子のフィールドだけに収まらず、市の図書館や公園も活用したり近くの山や川、地域の中にも積極的に入っていきます。
図書館では、とことん自分の興味関心がある本を読むことができ、月に100冊まで借りることもできます。
12:00ごろ お昼ごはん
お腹が空いたタイミングでそれぞれ持ってきたお弁当を食べます。
畑の野菜でお味噌汁や焼き芋などをするときもあります。
遊び・学ぶ
お昼を食べたら、午前の活動の続きや新たな遊びが始まります。
時間が来るまでたくさん身体や頭を使って遊び、学びます。
14:30 片付け・掃除
小屋を掃除し、フィールドを整え自分たちが使った道具やものを、元の場所にきちんと戻します。
14:45 終わりの会
1日を振り返って、楽しかったこと、今の自分の気持ちや、伝えたいことをみんなと共有します。仲間と自分に耳を傾け語り合う大切な時間です。
15:00 下校
みちのこファームから集合場所の駐車場まで歩いております。バスの子は15時35分に原大橋を出発するバスに乗って帰ります。